小貫政之助展

2021.4.9(金)~ 4.16(金)会期中無休
11:00~19:00(日曜日、最終日は17:00まで)

 生々しくも精巧な画面に、翳りを浮かべる女たち。歯科用のメスが、画面を切り、えぐり、版は観念を転写する。小貫政之助が描く女は、ただの女ではない。  時代の匂い漂う画面には、死を孕んだ生が蠢き、女も、鳥も花も蝶も、一様に同じ言葉を吐く。「人間とは何か」という普遍的な問いかけの言葉を。
 小貫の女たちは、妖艶な美しさに毒をまとい、静かに抽象空間へと佇む。それはいわば“永遠の実存”であり、画家はそのなかに在り続けるのだろう。
たましん美術館 学芸員 藤森梨衣

小貫 政之助 略歴
1925年 東京月島に生まれる
1953年 タケミヤ画廊にて個展(瀧口修造企画)
1988年 膵臓癌にて死去 63歳
1992年 「小貫政之助展」小田急グランドギャラリーで開催
2018年 「小貫政之助展」東御市立梅野記念絵画館で開催
2018年 「小貫政之助展」武蔵野市立吉祥寺美術館にて開催
2019年 ギャラリー島田
2020年 ギャラリーゴトウ

新収蔵 小貫政之助展 会場:たましん美術館(〒190-8681東京都立川市緑町3-4多摩信用金庫1F) 会期:2021年10月9日(土)-12月26日(日)

企画協力・秋岡毅、御子柴大三 / フォルム画廊

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